T.O. 重工の鉄道模型作製日誌

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help リーダーに追加 RSS 鉄道模型での「換算両数」を考える……

<<   作成日時 : 2008/11/10 22:15   >>

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皆さんはレイアウトの上り勾配で動力車が空転して登れなかったという経験はありませんか?
(私はたびたびありますけど……)


原因として考えられることは、動力車の牽引力が編成を牽引するだけ必要な力を下回ったため、動力車が空転してしまうことです

実際の鉄道車両の場合、一番の要因は「車体重量」になる訳なんですが、各形式で1両の重量が異なるばかりか、客車や貨車では乗客や積載貨物で重量が変動します。
(おまけに数値も細かく計算が煩雑です。)
そこで、それらの重量変動を考慮した上で編成の重量を計る手法として考案されたのが「換算両数」です
通常は重量10tを換算1両とし、空車時の換算両数を空車換算両数、積車時の換算両数を積車換算両数と呼びます。


画像

(実車での換算両数表示例)




そこで、今回はこの換算両数を鉄道模型に当てはめてみたいと思います。
(なぜこのようなことを考えたかというと、当工場では真鍮製の貨車が多く、編成重量を考慮する必要性が高まっているためなんです。)




まずは、模型での「換算両数」を定義します。

重量10gを換算1両とする。
(なお、換算3.0未満では0.2刻み、3.0以上は0.5刻みとする。)

●基本的に空車・積車は模型なので無視できるが、以下の車両は考慮する。
  「ク」:車運車
  「コ」:コンテナ車
  「シ」:大物車
  「チ」:長物車
  「ト」:無蓋車
  「ホ」:ホッパ車
  その他、模型でも他の物を積載できる車両

●集電機構の有無は無視する
(実際にはtomixなどは相当の影響を受けると考えられますが、今回は無視します。)




さて、換算両数を定義しましたので実際に重量を量って、換算両数を算出してみましょう♪
今回、当工場でははかりを用意して実際に測定を行ってみました。


画像

(測定に使用したはかり[1g単位の測定ができます])



■機関車(動力車)

画像

(tomix EF65 1000 JR貨物更新車)

画像

(KATO EH200)

○測定結果
tomix EF65 1000 JR貨物更新車 :  9.0
tomix EF66     JR貨物更新車 : 10.0
tomix EF210              :  9.0
tomix EF510              : 11.5

KATO EF64 0             :  9.0
KATO EF200              : 10.5
KATO EH200              : 11.5
KATO EH500              : 12.5
KATO DD51               :  8.5
KATO DF200              : 10.5


結果を見ると、以外と狭い範囲に換算両数が集中することが判ります。

以外なのはH級の機関車が思っていたより軽いことです。
tomixのEF510とKATOのEH200は換算両数では同じになります。

こうなると、牽引力は重量だけではなく「動輪数」「トラクションゴム」に影響する可能性が高いですね。





■貨車

それでは、当工場では一番の問題になる貨車を測定してみましょう。

画像

(KATO ワム80000)

画像

(KATO タキ1000)

画像

(tomix コキ106グレー 空車)

画像

(tomix コキ106グレー 積車)

画像

(ペアーハンズ シキ810)


○測定結果
KATO ワム80000   : 1.4

KATO タキ1000    : 1.8
tomix タキ5450     : 1.4
tomix タキ25000    : 2.2
MODEL21 タキ14700 : 2.4
MODEL21 タキ18600 : 2.6
MODEL21 タム9600  : 3.5
MODEL21 タキ800   : 2.8
MODEL21 タキ6400  : 2.6
新貨車  タキ9200  : 3.0

tomix コキ106      :(空)1.0 (積)1.8

マイクロエース シキ600 :(空) − (積)7.0
ペアーハンズ シキ810  :(空) − (積)10.5



やはり、真鍮製キットの車両は換算両数も多くなりますね。
マイクロエースの大物車シキ600が7.0で大きいなと思っていましたが、ペアーハンズのシキ810は簡単に追い抜いて10.5です。
(この重さは牽引する機関車並です)

コキの場合、積車と空車に分かれますが、積車の場合かなり積載するコンテナに影響されます。ホワイトメタルを使用するコンテナを積載する場合には更に換算両数を上げる必要があるかもしれませんね。



さて、この換算両数を実際の編成に当てはめてみましょう。

画像

(MODEL21 タキ6400)

この前完成したアルミナタンク車タキ6400形です。
タキ10500形を含めて13両が完成しています。

この編成の換算両数を計算してみましょう。


タキ6400の換算両数    編成両数    編成の換算両数
    2.6        ×   13   =     33.8

アルミナタンク車13輌編成の換算両数は33.8輌となります。


じゃ、この換算両数33.8と同じワム80000(換算両数:1.4)の両数は33.8を1.4で割ればいいわけですから……
約25輌となります。
同様に積車状態のコキ106で計算すると約19輌となります。
(空車状態なら約34輌にもなります)

そう考えるとやはり真鍮製の貨車はかなりの重量となりますね。


あとは、実際に機関車で牽引して限界の換算両数が判れば、あとはそれに合わせて換算両数を調整するだけになります。
そうなれば、いくら混成しても換算両数を超さなければ牽引力不足は無くなります。
そういう意味では、換算両数は把握しておいて無駄ではない数値かもしれませんね。

ただ、換算両数の定義の部分でありますけど、集電機構の抵抗はかなり影響すると思いますので、客車の場合はかなり考慮する必要があるかもしれませんね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!
確かに、空転は悩みの種の1つではありますね。換算両数の設定は確かにいいかもしれませんね。今度自分のところでもやってみようと思いました。自分の鉄道模型にも参考にさせていただきます!
鉄史
URL
2008/11/11 19:10
返信が遅れました
模型での空転は非常に困りものですよね。
電車や気動車であれば動力車を増やせば解決できるのですけど、貨車や客車では問題になります。

まぁ、貨物なら機関車を重連したりして「落ち葉対策」「無動回送」と称すればいいのですけどね(笑)

一番問題はブルートレインなどの客車ですね。
室内灯などの集電機構が大きく影響するかと思います。
当工場には客車がほとんど在籍していませんので、客車についての考察ができませんがその辺を検討されてはいかがでしょうか?
期待しております〜
知佳@工場長
2008/11/15 13:52

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