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zoom RSS いくらローカル線だと言っても… (123系 静岡 その12)

<<   作成日時 : 2015/04/11 17:00   >>

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当工場では、当時お金がなかった……ローカル線だから……といって、改造当時に冷房を搭載しなかった静岡の123系を製造しています。
(同じ123系といえども西日本所属の5輌は改造時に搭載しているのに…)


前回の作業では、600番台の配線作業を行っています。
(前回の作業報告記事はこちら)


今回はクーラー取り付けの準備工事を行います



画像

(載せる準備が整いました♪)





■電源の違いで…

それでは、作業に入ります。
静岡の123系ですが、冒頭に書いているとおり国鉄時代に改造された際には冷房を搭載しませんでした。
当時は予算も無く、都市部の車両に優先して冷房搭載を進めていたためとも言われています。

まぁ、さすがに甲府の盆地などを走行する車両ですので、夏場は暑いことから分割民営化後に冷房改造を実施しています。
(飯田線の119系や同じ身延線で活躍した115系2600番台もそうですね)

国鉄時代の冷房改造と言えば集中型のAU75ですが、集中型という名前の通り1基で1輌分の冷房を賄うことから、それなりの大きさと重量があります。
そのため、屋根に搭載する際には車体の補強が必要となり、工期とコストがかかるデメリットがありました。

そこで、分割民営後の各社では私鉄のような1輌に2〜3基搭載する集中分散型のクーラーを使った冷房改造が行われます。
(国鉄末期にも同じ理由で“簡易冷房”という形で115系などにAU13を搭載する改造もありましたね)
JR東海の場合、C−AU711というクーラーを1輌あたり2基搭載しました。

また、これらのクーラーを稼働させる電源も必要となります。
国鉄時代は直流モーターで発電機を回して発電する「電動発電機(MG)」が主流でしたが、技術の進歩の共に機械的な発電機ではなく、インバーターを使った変換器(SIV)に代わります。
ちなみにJR東海のC−AU711ですが、211系5000番台のような新造車や従来のMGなどのような電源を搭載していない車両には、DC−DCコンバーターという直流の電圧を変換する装置を介してクーラーを稼働させています。
(MG搭載車では交流で稼働)

当時、これほどの高電圧で大容量のDC−DCコンバータを本格的に採用された例はなく、業界では有名な話だったようです。


さて、前置きが長くなりましたが作業に入りましょう。
まずは取り付け位置の確認ですが、組み立て説明書には富士川車輌工業から後日発売されるクーラー&配管治具ステッカーを使用するとありますが、未だに発売されていません(^^ゞ
おそらく、この前の屋根上機器取り付け準備の際に使ったステッカーのように、模型とステッカーにズレがあるからでしょう。

そうなると組み立て説明書に書いてあるとおり、「発売前に組み立てる方は…(略)…、クーラーの位置を実車資料から割り出して取り付けて下さい」しか無いようです…(笑)

とは言え、実車は既に廃車となり解体されています。
なので、実車の調査に赴くことは出来ません!



「何か無いかなぁ……」工場内を探したところ………


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(灯台もと暗し)

ありました!
GMのインバータークーラーキットです。
この123系製造に使うパーツです。

この箱の裏には……


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(あるぢゃないかっ!)

ありました♪
クモハ123形のクーラー取り付け位置です。
そういえば、過去に製造した5040番台はこれを見たのです!

これを見ると、車端から34mmの位置にクーラーが来ることになります。
それで、さっそく定規を当てて確認してみると……


画像

(これは厳しい…)

定規を当てたところ、車端から34mmの位置は避雷器から1mmしか離れていません。
そうなると、これから作業して取り付けるクーラーの台座と避雷器台座が当たってしまいます。

と言うのも、GMのキットは車体長が128.5mmで、BONAのキットは130mm。
更にパンタ台の位置をGMのキットより2mm近く中央寄りにずらしています。
そのため、インバータークーラーセットの取り付け位置でそのまま取り付けることが出来ないのです。

ただ、大いに参考になる資料です。
これを参考に、2mm中央寄りにずらし、車端から36mmの位置にクーラーを取り付けることにしました。
また、資料が無い600番台もこれに倣うことにしました。


それでは、取り付け準備に入ります。


画像

画像

(流し込むため…)

まず屋根にセンターラインを引き、車端から35mmの位置を割り出します。
そしてそこから8mmずらした位置に穴を開けます。

先程、クーラー取り付け位置を車端から36mmにするとしましたが、この割り出しに使う位置は35mmです。
これは台座を取り付ける位置の割り出しのためです。
そして、穴は台座取り付けの際に接着剤を流し込むためのものです。


次に台座を用意します。


画像

(四角でOK♪)

t=0.3mmのプラ板から7×16mmの四角い板を切り出します。
これがクーラーとDC−DCコンバータの台座になります。


それでは、載せていきましょう。
少量のゴム系接着剤で位置合わせのための仮止めを行い、場所が決まったら裏から接着剤を流し込みます。


画像

(クーラーが決定♪)

これで、クーラー2基の取り付け台座が決まりました。
次に5040番台はDC−DCコンバータ搭載車です。
119系や123系では屋根上にコンバータを搭載していました。
(113系5000番台はクハの床下に装備して、搭載車は6000番台。)

位置はおそらく、クーラー間のセンター位置にあると想定して取り付けます。
(微妙に違うのかもしれませんが…)


画像

(位置決め完了)

これで、5145の位置出しが完了しました。
ただ、このままでは台座の端部に隙間が開いてしまいます。

そこで……


画像

(封鎖します)

瞬間接着剤を流し込んで隙間を埋めます。
ちなみに、台座の赤い目印はセンター出しのためです。
(大したことではありません)


あとは残る600番台です。


画像

(クーラーだけ)

600番台は種車がクモヤ145形のため、70kVAのMGを搭載していました。
そこから供給を受けるため、真ん中の台座は不要です。


以上で作業は完了です。


次回も引き続いて屋根上機器の作業を続けます
(いつまで続くのか…)






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