T.O. 重工の鉄道模型作製日誌

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zoom RSS “生”も運べます♪ (チキ80000 最終回)

<<   作成日時 : 2016/07/14 17:00   >>

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当工場では車両の製造を行っているのですが、一般の旅客車両以外の車両も製造しています。
先日から生石灰専用の私有貨車チキ80000形を製造してきましたが、特殊容器が出来上がり完成しました♪
(前回の特殊容器完成の報告記事はこちら)




■完成
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今回、当工場では5輌を製造しました。
いろいろ調べてみると、奥多摩からの貨物列車ではホキ2500形やホキ8500形の石灰石輸送の貨物列車に、2両程度機関車次位に連結されて輸送に従事していたようです。
(葛生からの輸送は不明。おそらく混成貨物列車か?)
まぁ、所有会社を二社に分けていますので、気分で使い分けてもいいですね。

ちなみに、車両の方ですが、どう見てもコンテナを積載したコンテナ車です。
きっかけは、東京湾の埋め立て地に完成した新しい製鉄所です。
積荷の生石灰(酸化カルシウム)は製鉄に使われる材料で、それまではホッパ車による鉄道輸送を行っていました。

1976年に新しい製鉄所が出来上がりますが、鉄道線は引かれず、埋め立て地へは海底道路トンネルでつながっていました。
これまでの方法を使うとなると、製鉄所に近い貨物駅までホッパ車で運搬し、トラックに積み替えて輸送するのは非効率です。
そこで、専用コンテナを開発し、製鉄所の近くの貨物駅でコンテナをトラックに載せ替える方式が採用されることになりました。

既に1970年から私有コンテナは認められていましたので、コンテナ車に積載する方法もあったのかもしれませんが、コンテナの寸法が特殊だったことから専用の車両が必要になったのでしょう。
しかし、当時の国鉄では私有のコンテナ車は認められませんでした。
仕方なく、形式はコンテナ車の“コキ”ではなく、長物車の“チキ”になりました。

なので、チキ80000形なのです。

チキ80000形は、1976年から1980年にかけて44両が製造され、奥多摩工業株式会社の所有車は奥多摩駅から、吉澤石灰工業株式会社の所有車は東武鉄道の佐野線葛生駅から水江駅(当初は浜川崎駅)の間で輸送されました。


今回、5輌を製造していますが、1輌は試作車です。
それぞれを見ていきましょう。



●チキ80000 (試作車)
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1976年に製造された試作車です。
チキ80000とチキ80001が試作車として製造され、チキ80000が奥多摩工業株式会社、チキ80001が吉澤石灰工業株式会社の所有となりました。

当工場では、デカールの関係から奥多摩工業株式会社所有のチキ80000形を試作車として製造しています。


画像

(どう見ても…)

まぁ、どこから見てもコンテナ車ですよね。
普通の長物車では、積荷の転落防止のために柵柱を立てるので、その受けがあります。
それがありません。
その一方で、判りにくいですけど容器を積載するための支持固定具が四隅にあります。
(容器に色差しすればよかった…)


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(試作車だけ)

試作車は側梁に外板が貼ってあり、その上に標記類がありました。
(試作車のみです)

標記類は付属のデカールを貼っています。


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(当時標準です)

台車はチキ80030以降がTR213で、それ以外はTR225を履いていました。
模型の方は、ほぼ構造が同じのTR213をKATOのタキ43000形Assyからいただいています。


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(当工場標準です)

カプラーはアーノルドカプラにしています。
キット付属のポケットを無改造で利用していますので、あまり大きくカプラーは首を振りません。
ですが、カプラーそのものに余裕がありますので、通常のC246程度のカーブであれば、問題なく走ると思います。
(タキ3900形で確認済み)

本来であればディティールを考えて、TNカプラーやKATOカプラーを装備したいところですが、当工場では事情があり模型標準のアーノルドカプラーにしています。
理由は簡単で、自社製造の車両ではTNカプラーやKATOカプラーの取り付けがむずかしい場合があります。
この新貨車工房の貨車の場合は、標準がケーディーカプラです。

そこで、確実なアーノルドカプラにしたのです。
しかも、上にも書いていますけどアーノルドカプラーは連結した際にかなりの隙間があり、首振りが十分でなくてもカーブを曲がることが出来ます。

そのため、当工場の機関車牽引の車両全てがアーノルドカプラー増備になっているのです。
まぁ、編成固定の客車であれば、編成端部を除いてカプラーを換えてもいいのですけどね。


画像

(“コンテナ”ではなく“容器”です!)

チキ80000形に積載する特殊容器です。
決してコンテナではありません!(笑)

長物車に積載するのですから、コンテナという訳にいかないのです。
(コンテナだとすれば、コンテナ車に積載しなければいけませんので…)

積荷の生石灰は上部のハッチから積み込みます。
そして、製鉄所ではトラックに積載したまま容器を傾け、妻面を開いて排出させたそうです。

ちなみに、生石灰は真っ白の粉体でしたので、すぐに容器は真っ白になったと思います。
こんな綺麗な状態は、ほぼお目にかかれなかったと思います。



●チキ80000形 (量産車)
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画像


量産車は4輌で、番号の若い順にチキ80006、チキ80012、チキ80025、チキ80040としました。


画像

(違いは側面だけ)

試作車との違いは側梁だけですね。
標記取り付けのための外板が省略されました。




以上がチキ80000形の完成報告です



画像

(ホキのお供に…)

生石灰の輸送は大量ではなかったので、奥多摩からのチキ80000形は石灰石の輸送に便乗する形で行われました。
そこで、当工場でも石灰石輸送のためホキ2500形を入線させています。
(ホキ2500形入線報告記事はこちら)

私有貨車のホキ9500形や国鉄ホキ4200形(ホキ34200形)がお似合いかもしれませんね。

一方で、東武鉄道佐野線葛生駅からの輸送ですが、館林経由で伊勢崎線の久喜駅まで東武鉄道が輸送。
その先は国鉄にバトンタッチして、水江駅まで輸送していました。
ですので、こちらは国鉄線内は混成貨物だったと推測されます。


しばらくは、生石灰を輸送していたチキ80000形ですが、直接トラック輸送に切り替えられてしまいます。
そのため、吉澤石灰工業株式会社の車両は1987年に、奥多摩工業株式会社の車両は翌1988年に廃車になります。

仮に、その後も鉄道輸送が廃止されていなかったとしても、コンテナがISO規格に変更され、コキによるコンテナ輸送に代わっていたと思います。

そんな10年ほどで消えていった貨車ですが、当工場ではこれから活躍してもらおうと思います。



さて、これでチキ80000形の製造は終了しました。


次回からは165系の製造を本格化させていきましょう〜







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