T.O. 重工の鉄道模型作製日誌

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zoom RSS 錆び取りも重要だけど、こちらも重要! (塗装用プライマーの検討)

<<   作成日時 : 2017/03/29 17:00   >>

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当工場では、KATOやtomixなどの完成品による車両増備の他に、コンバージョンキットなどによる車輌製造を行ってます。
(なので「T.O.重工」と名乗っている訳なんですが…)


その車輌製造の中で、一番重要な作業が塗装です!


いくら車体を綺麗に作り上げたとしても、塗装が決まらないと車両としての完成度が下がってしまいます。
当工場も、20年以上前の学生時代に、鉄道模型の車輌製造を手がけるようになるのですが、一番のハードルは塗装作業でした。

一度中断した鉄道模型ですが、2004年から再開し、10年以上のブランクがありましたが、再び車輌製造を始めます。
その際にも、やはり一番のハードルは塗装作業だったのですが、更に新たな問題が発生しました。


塗装剥離です


真鍮製のコンバージョンキットを製造するようになり、この塗装剥離が頻発しました。
いろいろ悩んだ末に、塗装剥離の対策を講じて、最近では塗装剥離は滅多に起きなくなりました。

その対策の一つが錆び取りです。
金属の表面には酸化皮膜があります。
この酸化皮膜を残したまま塗装作業を行うと、酸化皮膜ごと塗膜が剥がれ落ちてしまいます。
そこで、塗装前に錆び取り剤を用いて、表面の酸化膜の除去を行うようにしています。
(錆び取り剤の検討報告記事はこちら)

そして、もう一つ重要なのが、今回の日報のタイトルにあるプライマーです。


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(いろいろ検討してきました)




■プライマーもいろいろ……

当工場で利用する模型用の塗料は、プラモデルに使うことを想定しているため、プラモデルなどで多く使われている、ABSなどのプラスチックによく付きます。

しかし、鉄道模型を再開した2004年以降、車輌製造が大きく変わります。
真鍮製のコンバージョンキットの製造を始めたのです。
きっかけは、JR西日本の113系や115系の40N更新車で、当時はマイクロエースの完成品も出ていない時期でしたので、コンバージョンキットによる製造を開始しました。
(当時マイクロエースが製品化していたとして、手を出したか不明ですが…)

その際にも問題になったのが塗装作業です。
色の選定もありましたが、一番の問題が真鍮という金属への塗装でした。


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(「金属」とありますが…)

当工場で使っている塗料です。
用途を見ると、「金属」と言う文字があります。
しかし、そのまま金属に塗れば剥がれやすいのは判っています。

そこで、プライマーの検討を始めます。
プライマーは下地と塗料の接着をよくするための、いわゆる下地処理剤です。
塗料を塗る前に、下地の上に薄く塗ります。

プライマーなんですが、実はタミヤやGSIクレオスで、金属用プライマー(メタルプライマー)を販売しています。
ただ、模型店で模型用の塗料の品揃えがただでさえ悪いのに、プライマーなんてお店に置いていないことが多いです。
また、当時の当工場にはエアブラシがなかったので、スプレーでの購入が必須でした。

なので、容易に入手が可能なDIYで購入できるプライマーを探しました。
そして、最初に見つけたのが……


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(DIYで購入できます)

アサヒペンのメタルプライマーです。
近所のDIYで見つけました。


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(真鍮にも対応)

このプライマーは鉄以外の非鉄金属用のプライマーで、もちろん真鍮にも対応しています。
インターネットで調べると、模型でこの製品を利用している人は結構いるようですね。

当工場では、しばらくこの製品を使っていました。
しいて難点を上げるとすれば、値段でしょうか?
スプレー缶ですから仕方ありません。

その後、エアブラシを導入したことで、プライマーも新たに検討することになりました。
そこで、使い始めたのが……


画像

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(鉄道模型では有名)

鉄道模型で有名な、マッハ模型で販売している「メタル用シールプライマー」です。
ただ、鉄道模型での流通ですので、入手経路が限られてしまいます。
また、ちょっと気になることが……


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(分離するのが…)

このプライマーですが、分離します。
なので、使用前にかくはんが必要です。

ですが、このような不要成分があるせいか、かくはんしたのにもかかわらず時たまエアブラシが詰まります。
そして、時々ですがプライマーは下地に密着しているのに塗膜が剥離することがありました。
そこが難点で、これに代わるプライマーを探してました。


そして、現在使っているのが……


画像

(今では必需品)

ガイアノーツが販売している「ガイアマルチプライマー」です。
染めQテクノロじぃのミッチャクロンですね。

このプライマの優れていることは、製品名の通り金属以外のプラスチックなどのプライマーとしても使えることです。
このプライマーに切り替えてから、塗装の剥離はおそらく経験していないと思います。

最近、プライマーの在庫が切れたので久しぶりに購入したのですが……


画像

(缶に変わっていた)

容器がガラスから、缶に変わりました。
まぁ、個人的にはこちらの方が取り扱いしやすいのでいいのですけどね。

現時点では、これ以外にプライマーの選択肢はないと思います。
今後も使い続けていくでしょうね。


塗装と一言で言えば簡単に見えますが、下地処理が実は重要な要素になっています。
製造作業では工具や材料の吟味が必要ですので、今後も検討していきたいと思います。
(実は、その作業が面白いのですけどね)♪







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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
興味深く読ませていただきましたが、ガイアのプライマーの吹き付けの場合、
1.何倍に希釈されているのでしょうか?
2.希釈液は何を使用されておられるのでしょうか?
3.ABS等への食い付きはいかがでしょうか?
さるぽん
2017/03/30 14:15
to さるぽんさん
コメントありがとうございます。

ガイアのマルチプライマーですが、メーカーは無希釈を指示しています。
ただ、冬期では粘度が高くなり、エアブラシでの作業は確かに厳しいです。
そのため、やむを得ず最小限の希釈をする事があります。

希釈倍率は、希釈するとすれば、おそらく1.2〜1.5倍くらいでしょうか?
(出来るだけ、希釈は最小限に留めています。)
希釈には、Mrレベリングうすめ液を使っていますが、入れると白濁することからあまりお奨めできません。
おそらく、ウレタン系のプライマーですので、一部は溶剤の成分で失活している可能性があります。

ABSなどの食いつきですが、ABSに対しては問題ないレベルだと思います。
ただ、POMに対してはダメなようです。

上でも書いていますが、希釈については、メーカーは推奨していませんので、あくまで参考程度にお考え下さい。
知佳@工場長
2017/03/30 23:14
初めまして。模型を加工する際にいつも参考にさせて頂いている者です。プライマーの話題ということで今回コメントするのですが、いさみやのカラープライマーをお試しになったことはありますでしょうか?
私はエッチングパーツや3Dプリンタ出力の部品など下地処理とサフ仕上げや本塗装までこれ1つで済ませているのですが、床下機器や台車などポリアセタール樹脂への食いつきもよく、作業段階を1回にまとめることができ塗膜が厚くならないので剥がれにくく重宝しています。色がブラックとホワイトとグレーの3種類あり、瓶塗料なのでそれぞれを混ぜてグレーの調色をすることも可能です。
難点としては二子玉川の店舗でしか取扱いをしていないことと、お値段が少々高めで薄め液も専用のものを購入する必要があること(塗料1色につき540円、薄め液も540円)ですかね…。
貴康
2017/03/31 09:45
to 貴康様
コメントありがとうございます。

いさみやの「カラープライマー」は初耳です。
興味がありますので要検討ですが、価格はともかく入手経路がかなり限定されるのが難点ですね。
情報ありがとうございました。
知佳@工場長
2017/04/01 04:13
知佳@工場長様
ご教示ありがとうごさいました。希釈は要注意ですね。
貴康様
いさみやのプライマーは以前聞いたことはありますが、忘れていました。決して安価ではありませんが、試してみる価値はありそうです。ありがとうごさいました。

良いものが次から次へと発売されて、たいへんですぅ。
さるぽん
2017/04/01 12:43
>知佳@工場長 様
一時期は通販で購入することもできたみたいですが、店主の方がご高齢ということもあり販路拡大等は特に考えていないみたいですね…(店舗そのものがHOスケールのSL等を製作される方向けでニッチなのもあるかと思いますが)

>さるぽん 様
私自身SNSで話題になったときに初めて知り使い始めた次第です。
もとがSLの金属キットを製作されている方のためのものなので使いやすさは抜群です。是非お試しいただければと思います。
貴康
2017/04/02 22:29

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