新線建設の必需品完成♪ (オヤ31形 最終回)

当工場では、これまで旅客運用に就かず線路の保守・点検や、車両の性能試験を行う“事業車”の製造も行ってきました。


2014年に入ってからは、教習車のクヤ165形と建築限界測定車のオヤ31形を併行して製造してきましたが、先行してオヤ31形が完成しました!!
(前回の作業報告記事はこちら)


■完成
 ●オヤ31形 13 (仙セン)
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オヤ31形は新線建設や電化工事の際に、ホームや電柱などの沿線建造物が走行中の車両に接触しないか測定する車輌です。
(沿線にある建造物が走行する車両に接触しない最小の距離を“建築限界”といいます)

車輌は新線の建設や電化延伸が盛んだった1949年から1966年までに合計7輌が改造されています。
なお、改造にあたっては建築限界を測定する用途から、フルサイズの車体が必要なために改造当時で比較的車歴の高く20m級である32系客車が種車として選定されています。

今回キットのプロトタイプになっている13は、オヤ31形の中では一番若い1961年(とは言っても53年前)に改造されています。
種車はスハ32形451で、1937年新製(77年前!)です。
ですので、新製から改造までに37年間は普通客車としてがんばっていたということになります。


さて、車輌を見ていきますが一番目立つのが……


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(愛称の由来です)

やはり、車輌の3箇所にある車体から張り出している“棒”のようなものでしょう!
これが建築限界の測定に用いる“矢羽根”と呼ばれるもので、測定中に矢羽根が沿線の建造物にあたると、その建造物は線路の建築限界を超えて建造されているということが分かります。

この多数の矢羽根が花魁(おいらん)の刺している“かんざし”に見えることと、測定の際には低速でゆっくりと走行する姿が花魁がしずしずと歩く姿に見えることから“おいらん列車”と呼ばれているそうです。

なお、矢羽根のすぐそばに見える銀色のものは矢羽根を照らすための照明です。
近年の測定では日中に行われていることが多いですが、確かオリエント急行が日本で走行する際に車両限界が異なることからオヤ31形で日夜通して運転される路線の測定を行っていたと記憶しています。


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(3箇所あります)

この測定用の“矢羽根”は建築限界を測定する目的にあるため、車輌の端と中央側の3箇所に設置されています。
(一部の車輌は2箇所に設置)


そして台車は旧型客車ですのでTR23形です。
当工場では実ははじめて装備する客車になります。
(まぁ、客車自体が少数派ですから…)


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(こちらは別のものを取り付けて…)

屋根にはガーランド形ベンチレーターが並んでいますが、今回キット付属のものを採用せずにtomix製のパーツを採用しています。
こちらの方が造形がよいと思いますがどうでしょう?


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(レンタルレイアウトでは測定不可!!)

オヤ31形の矢羽根は、測定時は張り出している必要がありますが、それ以外では邪魔者になってしまいます。
そこで、通常は車体側面に折り曲げて収納しています。

キットでも測定時と収納時の2種類を選ぶことが出来ます。
当工場では脱着式としており、レンタルレイアウトなどで走行させるときには収納して走行させることになると思います。

まぁ、某マイク●エースではTVアニメの「銀河鉄道999」に登場する戦闘客車を模型化していますが、それと比べれば邪魔にならないと思うのですけどね(^^ゞ



以上が今回完成した建築限界測定車オヤ31形です


1961年に改造されたオヤ31形13は、そのまま分割民営化の際にJR東日本の配置になります。
しかし、1995年に50系客車スハフ50形から建築限界測定車スヤ50形5001が登場します。
(East-iEまたはiDと併結できるように改造し、マヤ50形5001に改番します。)
このスヤ50形は、これまでのオヤ31形で行ってきた矢羽根の接触による物理的な測定ではなく、CCDカメラを使った工学的解析で測定する方式を採用し、近代化が図られることとなります。

そして、2010年にオヤ31形は建築限界測定車として49年間がんばり、廃車となっています。

ちなみに、オヤ31形は現在でも31(JR西日本)、32(JR北海道)で在籍しています。
(JR西日本ではおおさか東線や可部線の延伸もあるのでまだまだ活躍しそうですね)



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(こんな感じかな?)

建築限界測定列車の編成を再現しました。
(牽引する機関車は除く)

大抵、これに近い編成で最近は行われていると思います。


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(測定時はかなり賑やかです)

オヤ31形の隣には、無蓋車が連結されることが多いですね。
考えられるのはトキ25000形やトラ70000形ですが、今回当工場ではトラ70000形を選択してみました。
長い客車に短い無蓋車のアンバランスさが面白いかな?と思います。
そして、実際の測定ではこの無蓋車に多くの保線担当員が乗り込み、オヤ31形の矢羽根を観測しています。


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(本当に控です)

そして、反対側には12系客車のスハフ12形です。
控車として、保線担当員が乗り込んだり休憩したり、用を足したりしていたのでしょう。
(空調もあるしトイレもあるし……)

当工場ではKATOのスハフ12形を採用しています。
ただ、そのままでは過去に入線した車輌とレベルが合わないと言うことで、屋根周りの加工(ベンチレーターの交換や塗装)を行っています。




以上でオヤ31形が完成しましたが、当工場には………



オヤ31形で測定させるようなレイアウトはありません!!


そのため、基本的にはレンタルレイアウトでの走行となりますが、矢羽根が展開していると他の車輌やレイアウトのストラクチャに接触する可能性があるため、基本的には矢羽根は収納した状態での運用となりそうです。
そうなると、矢羽根の選択式を採用したのは無意味なんですけどね(^^ゞ



さて、次回以降ですが……オヤ31形と塗装まで併行して製造を行っていた教習車クヤ165形の製造を再開します!!

次回は塗装の続きとなりそうです……







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この記事へのコメント

2014年03月08日 10:15
こんにちは~
花魁列車、完成ですね^^
こう見ると凄いですねw
オリエント急行の時の花魁列車が登場するビデオ・・・
ようつべにアップするか否か・・・
未だに悩み続けていますw
2014年03月09日 12:04
to ドラ猫さん
コメントありがとうございます。

最初はどうなるか心配だった製造ですが、以外とすんなりと組み上がりました。
私のオヤ31形のイメージは、そのオリエント急行前の測定のシーンなんですよね。
(確かTV番組でやっていたような…)
アップしたら教えて下さい~

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