目立たない存在だけど… (大阪市高速電気軌道 10系)

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昨年3月から転勤のため、関西に出張所を開設した工場ですが、出勤には大阪メトロ御堂筋線を使っています。
御堂筋線は、大阪府堺市にあるなかもず駅から北に向かい、御堂筋の下を通ってなんば、梅田、新大阪を経由して、大阪府吹田市の江坂駅までつながる路線です。
江坂より北の千里中央までは、大阪府や阪急電鉄が出資する北大阪急行が運行しています。
2020年度に、更に箕面まで延伸する計画でしたが、2023年度に延期されています。


この御堂筋線には、以下の車両が運用されています。


・大阪メトロ(大阪市高速電気軌道)
  10系
  20系
  30000系

・北大阪急行
  8000形
  9000形


今回は、この中のうち大阪メトロの10系に関する記事になります。


画像

(普通は気づきません)



■増結の結果

大阪メトロ10系は、インターネットの情報では元々は谷町線用の試作車20系として4輌が製造されています。
しかし、当時計画していた谷町線の急行列車の運行が断念されると、試作車20系は用途を失います。

その一方で、御堂筋線は需要が大きく高密度運転を行っていた状況の中、地下水くみ上げによるトンネル内の温度上昇が問題となっていました。
そこで、電機子チョッパ制御の試作車20系を御堂筋線に投入することで、従来の抵抗制御に比べて発熱が大幅に低減され、車両冷房が搭載が可能となります。

1976年に10系に形式が改められ、御堂筋線で運用が開始され、1989年まで製造されています。

1976年の運用開始時では8輌編成でしたが、1986年から1987年にかけて9輌編成に増強。
更に、1995年から1996年にかけて10輌編成に増強されます。

10輌編成化の頃には既に10系の製造が終了しているため、初期の3編成を付随車(1700形)に改造し組み込んでいます。
そのうち、1716と1717は先頭車の1800形からの改造車となっています。


既に10系は、製造から30年以上経過し、30000系に置き換えが進んでいますが、更新した上で現在でも運用されています。

その中に、先頭車から改造された1700形が活躍しています。


画像

(初めて乗車!)

つい先日、高知へ出張するため、大阪空港へ向かう際にはじめて乗車しました。
これまで、何度か目撃はしていたのですが、乗車できたのはこれがはじめてです!

先頭車から改造された1700形は1716と1717の2輌いましたが、1716は30000系投入に伴い、2018年に廃車となっており、今はこの1717のみとなっています。

車体は、運転台部分を切除し、新たに客室をつないでいるため、ほかの1700形と外観に大きな違いはありません。
しかし、いろいろ見ると改造のあとが覗えます。


一番の違いは冷房装置の設置位置になります。
10系や20系は車端に冷房装置を搭載していますが、先頭車の先頭部分は運転室を避けて搭載しています。
その名残が車内や車外から見て取れます。


画像

(段差があります)

手前が車端部分になります。
元々運転台があった場所になります。

客室にある冷房ダクトがなく、小さなラインデリアがあるだけです。
ただ、よく見るとダクトの妻面の左右に小さなダクトがあります。
元々、運転室の仕切りについていたものでしょうか?


画像

(室内にあります)

車端部に設置されたクーラーから床下に配管(コンプレッサーへの冷媒配管?)が伸びていますが、通常は車両の妻面に設置されています。
しかし、改造部分ではクーラーが車体中央寄りにあるため、車内にカバーを付けて配されています。
(おそらく、先頭車も同じ対応をしているのでしょう。)


そして、外観で一番異なる部分が……


画像

(ここしか差が無い!)

クーラーが車体中央寄りに設置されています。
写真を見て、左側が1717で、右側が1417になります。
見ての通り、1717はクーラーが車体中央寄りにあります。

しかし、客室を切り接いでいるのですが、切り接いだようには見えませんね。

そして、もう一つこの編成ではこの車両だけの違いがあります。
10系の17編成は、1986年の9輌編成化の際に製造された“2次車”になります。
一方、1717は1979年製造の3編成の先頭車1803からの改造車です。

よく見ると、サッシの枠の厚みがちょっと異なります。
2次車の方がちょっと薄いのです。
まぁ、よく見ないと判りませんが…

でも、よく考えると、1717への改造は1996年です。

既に10系の製造は終了し、20系が製造されている時期になります。
切り接ぎされた客室部分は、新造されたのでしょうか?
おそらく、10輌編成化の際に4輌が廃車となっていますので、廃車した車体から切り出してつないだのではないでしょうか?
そう考えると、切り接いだ部分のサッシ枠の違いも説明できますね。


JRをはじめ私鉄各社には、多くの改造車がいます。
外観が大きく変わる大がかりな改造や、今回のようなよく見なければ判らない改造までいろいろあります。
そんな改造車をたまにはじっくり見てみるのもいいのではないでしょうか?
(私の地元の関東鉄道は、過去にはとんでもない改造車が一杯いたのですけどね…)






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