3連休を利用して (試運転線でのセルフ運転会 1907-01)

当工場は長期休業中です。
日報(記事)は不定期更新です。
当工場では関西に出張所を開設し、新しく入線した車両の簡易的な整備を行っています。
その整備確認のため験線を導入しているのですが、工場長の“鉄分補給”のためにセルフ運転会にも利用しています。
ただ、線路の敷設や整備にも時間を要するため、祝日を含めた3連休で行うのが理想的です。
その一方で、3連休は新製品の引き取りなど工場(実家)に戻ることが多く、セルフ運転会実施は実は多くはありません。
今回、7月の海の日を含んだ3連休が工場に戻らなかったことから、久しぶりにセルフ運転会を実施しています。
(前回のセルフ運転会記事はこちら)
(三社乗り入れです)
■本当は違うのですけど…
2019年6月に、当工場では山陽電鉄5030系が入線しています。
(山陽電鉄5030系の入線報告記事はこちら)
これにより、神戸高速鉄道を挟んで双方に乗り入れる阪神電鉄と山陽電鉄の車両がそれぞれ入線することになりました。
そこで、さっそく双方の車両を用いて直通特急の運用を行いました。
まず最初は当然……
(超ラピッドスタート!)
山陽電鉄5030系です。
昨年入線のJR九州 BEC819系に引き続いて、GreenMaxのコアレスモーター動力車になりました。
GreenMaxのコアレスモーター動力は、コアレスモーターの採用により始動が早いこと、従来の2モーター動力に比べて走行性能がアップしている特徴があります。
一方で、当工場では長らくGreenMaxは2モーター動力が主力でした。
2モーター動力はモーターは2基搭載していますので、牽引能力は優れているのですが、二つのモーター特性が違いすぎると走行がギクシャクしますし、集電や動力伝達機構は従来の動力ユニットと同じなため、細やかな整備が必要でした。
今回のコアレスモーター動力は、その点では2モーター動力動力に比べて大きく進歩したと言えるでしょう。
今後、運用を続ける中で、耐久性・信頼性が確認できれば、tomixやKATOの大手動力ユニットに並ぶ性能を持つことになります。
なんですが、ちょっと気になることがあります。
コアレス動力ユニットの特徴である“始動が早い”なんですが、LEDの点灯前に始動してしまうのです!!
当工場では、パワーユニットにtomixのN-DU101-CLを採用しています。
パルス制御のパワーユニットで常点灯システムに対応しています。
また、当工場の試運転線では踏板型方向指示LEDも運転確認のために採用しています。
ところが、今回入線の5030系では方向指示表示LEDどころか、車両のヘッドライトを常点灯させようとアジャスタを調整すると、ライト点灯と同時に車両が起動してしまいます。
これは問題だと思うのですけどね(^^ゞ
今後の動向を見ていく状態ですね。
もう一方は……
(こちらは2モーター)
阪神電鉄の1000系です。
(阪神1000系の入線報告記事はこちら)
2010年入線の2モーター動力車です。
既に9年経過していますが、始動もスムーズで元気に走ってもらいました。
二つの動力を比較すると、もう一つ違いがあります。
それは“音”です。
最新のコアレスモーター動力は非常に静かです。
ある程度速度を出しても唸ることはありません。
一方で2モーター動力は、高速になるに従い唸る傾向があります。
音には賛否両論あるかと思いますが、特徴があって面白いですね。
そして、この阪神~神戸高速~山陽の三社乗り入れのほかに、阪神電鉄にはもう1社乗り入れている車両があります。
(10年選手です)
同じくGreenMaxの近鉄9820系です。
いわゆる近鉄の「シリーズ21」になります。
こちらの9820系。
当工場の入線は2009年6月。
丁度10年選手になります。
久しぶりに運転したので、当初はギクシャクした動きをしてましたが、すぐにスムーズに動くようになりました。
実は、今回の運転会では3形式全てGreenMaxの車両になりました。
特に今回気にしていたのは、ポイントの通過でした。
特に当工場は、狭いワンルームで待避線の有効長を確保するため、ダブルスリップや三方ポイントを多用しています。
これらのポイントをトラブル無く通過できるかが問題となっていました。
結果、ほぼ問題なく通過しました。
他社の車両では、これらのポイント通過で脱線や動力ストップなどトラブルが発生することが多くありました。
(稀にtomixの車両でもトラブルが発生したこともあります。)
今回の運転会ではこの問題が一番の課題だったので、今後のセルフ運転会での運用もいろいろ考えられますね。
当工場では、私鉄車両を中心にGreenMaxの2モーター動力が多くいますからね……
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